夢や野望、持ってますか? 俺様には、若い頃から、就きたい職業というものがなかった。
正確には、あるにはあったが、心を突き動かすほどの動機がなかった。
だからこそ、こうなりたい!と思うものは、時代によって変遷した。
まず、幼稚園児の頃・・・
鉄腕アトムのお茶の水博士に憧れ、「博士」になりたい、と言っていた。
鉄腕アトムみたいになりたいという幼稚園児はいたと思うが、
お茶の水博士に憧れた幼稚園児は少ないと思う。
実際、この夢を幼稚園で喋った時、
先生は戸惑いの笑顔を浮かべたと記憶しているぜ。
そうこうしているうち、時をほぼ同じくして、
パイロットになりたいと思うようにもなった。
操縦かんを握り、大空を飛びたいと思ったんだねえ。
しかし、既に幼稚園児の頃、視力が弱かったため、
父親から、「目が悪い奴はパイロットになれるわけがねえ!」
と言われ、夢を諦めた。
小学生の頃・・・
自分は体育と図工の成績だけは突出していることに気付いた。
俺様の描く絵は、クラスでも評判だった。
実際、絵を描くことは好きで、
チラシをノート状に綴ってもらい、閑さえあれば何かを描いていた。
そういうこともあって、将来は絵描きか漫画家になりたい!
と、そう思っていた。
ところが、父親から「そんなものでメシが食っていけるのか?」
とからかわれ、趣味として楽しむことにした。
中学生の頃・・・
相変わらず体育の成績は良かった。部活も陸上部。
日曜日にはサッカー教室にも通っていた。
将来は陸上の選手か、サッカーの選手になろうかな?
と、淡い夢を持ち始めた。
しかし、父親が「それではメシは食えんぞ!」と否定され、
これも趣味で続けようと考えを変えた。
(当時は、陸上もサッカーもプロがなかった)
高校生の頃・・・
志望の高校に行けず塞ぎ込んでいた頃だ。
大学では世間を見返してやる!と、一応思い続けた3年間だ。
今からでは、東大や京大は無理だろうが、
一橋くらいなら何とかなるだろうと勘違いし、
一橋を出て、大手商社に入り、世界を股にかけて商売をしてやろう!
なんて思い始めたのだ。
ここで、幼稚園児の頃の夢である「お茶の水博士」になることも
チャンスが残されていたのにもかかわらず、思いつきもしていない。
もちろん、進路指導の先生に「現実を見ろ!お前に一橋大学は無理だ!」
とあっさり否定され、簡単に諦めた。
大学生時代は・・・
国立大学は受験できなかったものの、一応私学の雄に潜り込んだ。
現世を忘れぬ久遠の理想と歌う校歌。
夢もあるが現実味のある野心が芽生えた。
とにかく社長になること、一国一城の主になることだ。
小さくてもいい、まず商売を始めること。
そして、大きく育てていくこと。
やがて、その主になること。
一定のサラリーマン時代を経て、今・・・
俺様は、数多の失敗を繰り返し、その野心の赴くままにやっている。
未だに道半ばではあるけれど、人生まだまだこれからだ。